学会発表 田中正造の議会質問
明治大学政経学会(明治大学)
田中正造の帝国議会における質問について報告した。帝国議会の全期間を通じて、通算90件ともっとも多くの質問を提出。そのうち62件が足尾銅山鉱毒事件に関するものであり、質問提出に関して行われた質問趣旨の演説も22回に及ぶことを明らかにした。また、質問制度を行政監視の制度として重視していたことも示した。そして、質問制度が議会内少数派の言論を助けるものであることを明らかにした。