The Future of Peripheries
辺境地域のひとつのタイプである島嶼地域の沖縄では、独特の社会・経済的条件を背景に地域開発が行われてきた。日本復帰後は政府が主導する計画により開発が進められ、独特の中心-周縁関係が形成されてきた。その開発は、「中央への依存」と「地域自立」の両極の概念的アプローチの共存に特徴づけられる。観光が主要産業として成長してきたが、現在そこでもカジノとエコツーリズムという両極のアプローチが模索されている。このような辺境地域において、中心との融合のあり方が引き続き重要な課題である。
ベルリン日独センター『IUDICIUM jdzb documentation』
Vol.10執筆担当: Problems and Achievements of Rural Development in Japan: Okinawa's Case (PP.90-103).