カナダにおける大都市圏ガバナンスの新たな試み: バンクーバー大都市圏におけるニュー・リージョナリズムの展開
北米の大都市圏では「ニュー・リージョナリズム」と称されるより広域の計画単位の設定を伴う都市・地域ガバナンスの新たな試みが始まっている. 本論文は、北米でも独特の展開を行うカナダ、バンクーバー大都市圏における「ニュー・リージョナリズム」について調べ、道州制に関する議論が盛んになりつつあるわが国の大都市圏計画のあり方の多様な展開を考えるための理論的、現実的課題を提示する. 特に、計画圏域の柔軟性、計画主体のアカウンタビリティ、そして新たな計画プロセス確立などの重要性に焦点をあてる.(査読付)
『計画行政』日本計画行政学会
第31巻第4号(PP.97-102)