納税環境整備に関する一考察―帳簿書類の作成・保存等義務とその担保措置を巡る議論を中心として―
平成23年度税制改正大綱には、納税環境整備の一環として、課税処分における理由付記の原則化とともに、個人の白色申告者に対する帳簿書類の作成・保存等義務を拡大することが織り込まれている。本稿は、その拡大化に当たり、その履行を実効あらしめるための担保措置の創設が不可欠であるという見解を示した上で、帳簿書類の作成・保存等義務に係る担保措置を巡る議論を中心に考察を行うものである。
財経詳報社 月刊税務事例
43巻4号pp.32-40