平成29・30年告示の学習指導要領において,児童生徒の発達の支援のひとつにガイダンスとカウンセリングの双方による支援が,総則と特別活動に挙げられた。そこで,本稿では,今後、特別活動においてガイダンスとカウンセリングを推進・充実していくための課題を探った。まず,日本の教育のおけるガイダンスやカウンセリングの流れを概観し、次に、アメリカ合衆国におけるガイダンスやカウンセリングの潮流と比較し,検討した。その結果,ガイダンスとカウンセリングについての様々な教育用語の整理や定義を明確にすることと,アメリカのモデルを参考に,日本の教育に適合した教育内容の整理をし、日本版のプログラムを学校に提示することを提唱した。