大学における簿記教育に関する一考察 -資格取得講座の高等学校出身学科別合格率を踏まえて-
近年、日本商工会議所主催簿記検定2級を取得している学生を、多くの企業は必要としている。しかし、簿記を学ぶ商業高等学校は年々減少傾向にあり、商業を学ぶ人材も減少していくと予想される。このままでは、企業からの需要は大きいが、その人材を育てる教育現場が減少し、対照的な関係になっていくのである。千葉商科大学会計教育研究所の会計教育実践の場である「瑞穂会」において、学生を対象としたアンケート結果をもとに商業科出身者と普通科出身者を比較し、高等学校出身学科別合格率を踏まえて考察した。
千葉商大論叢
第55巻第2号251~263