米国政策金利の「中立水準」に係る実証研究
政策金利の中立水準が目標インフレ率と実質均衡金利の和で表わされるとする「テイラー・ルール」に基づき設定した回帰モデルによる実証研究により、FRBの過去の政策決定行動から導出される米国の中立水準が概ね3%半ば~4%半ばのレンジに入ること、またFFレート(政策金利)の実際値と推計値を比較した結果、利上げが継続されていた昨年(2004年)末時点において政策金利が依然緩和的な水準にあったことを確認した。
ファイナンス
第41巻第4号24~42