モンゴルの国際課税関連税制の改正についてー国際協力機構(JICA)プロジェクトを通じたわが国の国際支援活動の成果としてー
モンゴル国は2019年3月、筆者の参加するJICA国際課税取組支援プロジェクト(2013年12月開始)の提言を受けて、国際課税関連税制の全面的な改正法案を成立させた。これは、2015年9月に公表されたOECD/G20によるBEPSプロジェクト最終報告書の提言を開発途上国に啓蒙し、具体的なBEPS対抗制度の導入まで実現させたわが国の支援活動のリーディング・ケースである。本稿では、その成果としての新しい同国の国際課税制度の内容とその実施のための今後の課題を論じている。
東京税理士会・日本税務会計学会月次研究会報告書