論文

基本情報

氏名 安藤 崇
氏名(カナ) アンドウ タカシ
氏名(英語) ANDO, Takashi
所属 商経学部
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「CSVをもたらす企業システムの構造分析:ネスレ日本を事例として」

単著・共著の別

単著

概要

外部環境マネジメント・コントロールはCSV(Creating Shared Value:共通価値)の達成をねらいとしている。本稿ではCSVをもたらす企業システムの構造(設計と活用方法)を明らかにした。先行研究から現在世界中でくり広げられているCSV論争は,企業とその活動の本質をいかに捉えるか(捉えたいか)という価値観の違いが根本にあることを明らかにした。しかしCSV実践がどのように具体的に展開され,さらにその実践をどのような企業システムがもたらしているのかについては先行研究からは明らかにできなかった。そのため筆者は,これらをCSV実践オリジナル企業のネスレ日本を事例分析することによって明らかにしたCSVをもたらす企業システムは,Simons(1995)のインラタラクティブ・コントロール・システムを重層化(入れ子構造)したものである。またシステムの活用方法はインタラクションを重視した活用方法であり,とりわけ日本型の活用方法では「慮る(おもんぱかる)」という文化特性を重視していることを明らかにした。そしてCSVの本質は,感受性と経済合理性を同質で重視する点にあると指摘した。

発行雑誌等の名称

『千葉商大論叢』第59巻第3号

巻・号・掲載ページ(移行用)

 

発行又は発表の年月

202203