研究報告: 出生、地代、およびリモートワーク
第39回応用地域学会研究発表大会
単一中心型の都市経済モデルを、家計による出生数の選択を含むように拡張し、リモートワークの普及が地代と出生率に与える影響を分析する。都市人口規模が小さすぎると、リモートワークが存在する均衡が維持できない。リモートワークが普及すると、地代勾配が平坦化し、それに伴い、都市全体で出生率が改善する。また、都市人口の増加に伴い、地代は上昇、出生率は下落し、リモートワークを選ぶ家計の割合は増加する。