「我が国のコンビニ規制論の検討―マーケティング・チャネル論からの一考察-」
近年、コンビニ産業におけるフランチャイザーとフランチャイジー間のコンフリクトが表面化したことで、厳しいコンビニ規制論が展開されている。しかし、展開されているコンビニ規制論は、役割分担を基礎とし共存共栄を目的とするフランチャイズ・システムのあり方を強く否定しているものであり、コンビニ産業の衰退化を招くおそれを内包しているように思われる。本稿においてマーケティング・チャネル論の視点からコンビニ産業の健全な成長を担保する是正措置の提言を試みるものである。
日本経営診断学会論集
vol.1593-98