長谷川博・斉藤保昭・野木村忠度編著。本書は、流通とマーケティングの基礎理論を中心に扱った専門書である。野木村忠度数は第4章「流通政策」(pp..81-103)、第5章「流通産業史―小売業発展の歴史とその性格」(pp..105 -123 )を担当した。第4章では、流通における重要な課題である流通と法の関係性において言及している。流通は常に変化を遂げているが、自律的に調整されるとは限らない。時に変化していく流通が消費者に大きな弊害を与える場合があるこの弊害を除去し、あるべき流通を維持・創出する安定させる方法となる流通政策について考察したものである。
第5章では、流通産業史について言及している。産業革命以後、小売業がどのように発展したのか、また新たな小売流通システムとなるEコマースはこれまでの小売業とは何が異なるのかを体系的に考察したものである。