「草創期合衆国憲法における「憲法秩序」の構想(4・完)―ケント、ストーリーと合衆国憲法の政治経済思想的基礎」
19世紀前半のアメリカ法の形成をリードしたジェイムズ・ケント、ジョセフ・ストーリーらに焦点をあて、アメリカの法学そして憲法の形成には、「社会認識」「思想」「法学」の三つの位相が存在し、イングランドのコモン・ローを基礎にしつつ、18世紀の政治経済に関する思想の影響(スコットランド啓蒙思想の影響)の下、「文明社会」、「商業社会」という認識枠組みに基づき憲法秩序の形成を企図したことを、草創期のアメリカ法のテキストや憲法判例、コモン・ローに関する判例分析を通じて解明した。
早稲田大学大学院法研論集73頁-100頁
149号73頁-100頁