「アメリカ憲法におけるひとつの「基層」-ジョセフ・ストーリーとアメリカ法形成期における憲法とコモン・ローの位置(1)」
アメリカ合衆国憲法解釈の理論構築を主導した、ジョゼフ・ストーリー判事に焦点を当て、ストーリーが合衆国憲法解釈の形成において柱としたのが、法を「学問」的に、体系的に捉えなおすことを意味していた「法の科学」であることを確認した。また、ストーリーの「法の科学」には、大学での法曹養成、連邦の法的一体性の確保、商業社会への対応のために法の予測可能性を高める、政治から司法の領域を守る目的が存在していたことを解明した。
早稲田大学大学院法研論集24-43頁
134号24-43頁