〝A Reexamination of Hegemonic Theory〟
同修士論文においては,国際関係における批判理論の大家であるRobert Coxの覇権理論を再検討し,それにサンタフェ研究所のジョン・ホランドらが示した複雑適応系の枠組みを加えることで,ミクロ的な諸アクターによる相互作用が構造化してマクロ的な国際関係の様相が発現するといった,ミクロ-マクロリンク的な現象を分析できる枠組みに改良できることを示した。また、その枠組みを経済覇権としてのイギリス覇権の様相に関する事例分析に応用した。
University of Nottigham Master dissertation