学会発表「グローバル空間の動態分析のための理論枠組みの提示-経済社会学的アプローチによる古典理論の応用-」(2011年5月 経済社会学会東部部会 於:亜細亜大学)
経済社会学会東部部会(亜細亜大学)
本報告では,グローバリゼーションという動態現象を理解するために,「所有」と「交通」の転形という視点に基づいた理論枠組みを提示した。また、その理論的な有効性を確認するために、イギリス帝国の変質を事例として取り上げた。結論としては,短期的には「交換優位」の経済空間が今後とも拡大縮小を循環させることになる可能性が高いことを,そして,長期的には「所有」と「交通」の転形により「グローバル空間」は知的財産中心の構造に変質していくであろうことを,それぞれ提示した。