学会発表「ポスト19世紀型経済の『所有』と『交換』の様相-方法論的関係主義の観点から-」(2011年9月 第47回経済社会学会全国大会 於:尾道大学)
第47回経済社会学会全国大会(尾道大学)
本報告は、近年の世界資本主義における混乱を19世紀型の「絶対的所有権」と「交換」の普遍化と、それに伴う<多様な関係性>の喪失として捉えることを主張した。一方で、21世紀の現在,そのような混乱に対する反作用として、新しい<多様な関係性>(例:地域貨幣圏)が創出されつつあることも事実である。そこで本報告では、ゲゼルシャフト的な市場経済を廃棄しない形で、かつそれを絶対視しないためのポスト19世紀型の経済社会空間はどのようなものであるべきかを検討した。