「SDGsとエシカル消費について」～大学におけるエシカル消費教育～

本稿はSDGsを起点とするエシカル消費について論じたものであるが、特に、エシカル消費といった教育がSDGsにどのように関連付けられ、更にSDGsをより具体化することに貢献できるかを問うものである。
実際、本学においては、原科学長の指導の下、既にSDGsへの認識を高めるためのアクティブラーニングが進んでいる。また、エシカル消費とはポストモダンを実践するため、1989年に英国の若者らが市民運動の端緒として繰り広げられたものである。したがって、エシカル消費は現在の形態になるまで一定の期間を有した。その原初はまさにエシカルをどのように教育し、普遍性を確保するかであり、SDGsとの親和性を見出す必要があった。
そこで、本稿ではその先行研究からエシカルの持つ理論的本質を見出し、現在のエシカルへと展開していった経緯を論じていった。そこに、2015年に国連で採択されたSDGsにエシカル消費が連動することを論証することができ、だからこそ、千葉商科大学におけるエシカル消費の教育はその前例から意義あるものであり、それがSDGsの教育へと融合してゆくと本稿で論じた。

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