2015年のSDGsは現在のCSRを刺激し、サステナビリティの可能性を広げている。しかし、そのSDGsの本質を論じることは極めて重要である。なぜならば、多くの企業がSDGsを表層的に捉え、そのSDGsの一部を自社に導入することで活動を完結しているからである。
実際、SDGsはその前段となるMDGsの成果があって、SDGsとなった。つまり、現在も尚、SDGsの理念は具体的な形として、多くの企業に根付こうとしている。そして、それはMDGsの流れを理解し、SDGsへと手渡された経緯が示されれば、表層的にSDGsを捉えた企業もSDGsを深化させることが可能となる。そのためには、サステナブル社会の認識がそのキーとなるであろう。
そこで、本報告ではそのMDGsからSDGsへと手渡された経緯を示し、今後のSDGsを受容する企業の課題と解決の可能性を論じた。そして、それこそが、CSRがSDGsによって企業にサステナビリティを具現化していくと考えたのである。