SDGs では「目標4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進す る」が定められている。その中でも「4.7 ESD(Education for Sustainable Development、持続可能な開発のた めの教育)の推進」がターゲットの一つとして位置付けられており、大学における重要課題となる。千葉 商科大学は、創立以来「大局的見地に立ち、時代の変化を捉え、社会の諸課題を解決する、高い倫理観を 備えた指導者」の育成を目指しており、ESDの推進はまさに建学理念にも合致する。我々はSDGs 推進の ため、特別講義「サステナブルな暮らしを考える」を設置している。全学部の教員と外部有識者による本 講義は、学生にSDGsについてさまざまな観点で学ぶ機会を提供している。また学生と共にエシカルグッ ズの開発を行い、エシカルな消費やライフスタイルを実践的に学ぶ活動も行っている。こうしたESDは学 生の環境社会配慮に関する意識を醸成し、SDGsの達成に大きく貢献可能なKPIとなりうる。本発表で は、千葉商科大学のESDを紹介するとともに、それよる学生の意識変化やハートウエアの醸成について議 論し、こうした活動が重要なKPIとなることを示す。
(共同報告者:橋本隆子、伊藤宏一、今井重男、山田武)