加算税規定の例外と考えられている国税通則法65条4項における「正当な理由」に関する考察IIー国税当局の方針と裁判例ー
期限内に申告書が提出されない場合には、加算税は原則として課されるものであるが、正当な理由がある場合には例外的に課されない。本稿では、正当な理由についての国税当局の考え方を考察し、実際の判決ではどのような見解が示されているのかを検討した。その中でも下級審と上級審で見解が分かれているものに着目し、正当な理由が認められる一定の基準を考察した。
千葉商大論叢
第53巻第1号287~300