・資本予算について、その実行段階での管理において、資本予算の投資対象としてのプロジェクトで想定されている予算管理ツールであるEarned Value Management(EVM)に、従来からの管理会計の手法である変動予算の考え方を用いることにより、予実差異の原因分析が可能になることについて論じた。
・従来からのEVMでは予実差異の把握のみが可能で、差異の原因分析は不可能であった。
・また従来の資本予算の研究においては、計画段階での経済性評価の手法や、計画から実行、事後評価に亘る全体プロセスについて焦点が当てられることが多かったが、本研究により、資本予算を実行段階でどのように管理するかについて、具体的な手法を提示することができた。