大学ラグビー選手を対象にプレシーズンに内的因子について評価を行い,その後に発生した膝関節外傷との関係を縦断的に調査した.動的バランスの評価には,Star Excursion Balance Test (SEBT)を行った. 膝関節外傷の有無は, 2011年-2012年の2シーズンに渡って縦断的に調査した.2シーズン中に膝関節外傷は8件発生し, これによる練習及び試合からの欠損日数は平均で78.4日(範囲:22-224日)であった. 膝関節の外傷発生に関連する内的因子として, SEBT (OR,0.68; 95%CI, 0.47-0.99; p=0.04) が抽出された.下肢の動的バランスが低い場合,膝関節外傷のリスクを高めることが示唆された.