すべての高齢者が生きがいをもって、若い時と同じように生活や余暇活動を送ることができる環境を整備することが大切である。そこで本研究では、余暇活動のうち、「旅行」に焦点を当てることにする。これは日本人にとって、旅行や観光といった余暇活動は、幼少の頃から定着している現状があるためである。本研究の目的として、高齢者や障害者であっても、すべての人が最大限に旅行を楽しめる環境の在り方について、特に観光地のサービス提供に関する検討を行うことを目的とした。本研究では、観光地の観光施設(博物館や美術館など)、商店、宿泊施設等で必要とされている旅行のユニバーサルデザイン化に関する項目について提示した。