「地域包括ケアシステム」の原点は、岩手県沢内村あるいは広島県御調町(現在は尾道市)の国保病院であると言われる。このような保健を含めた地域包括ケア体制を作り上げていくための国保直診の現状を確認するため、地域包括医療・ケア認定施設にアンケート調査を行った。回収数は少ないが、地域包括ケアシステムでの保健機能充実の必要性について「必要」という回答が17件/21件中、医師が自治体で保健業務担当者として勤務している事例が10件/21件中あり、65歳~74歳の高齢者の介護認定者の発生率の低下に寄与している可能性は否定できない。