著者:杉本卓也・小野聡・原科幸彦
本研究では寄付型の太陽光発電施設に着目し、発電施設の事業推進および発電施設を使った持続的な環境学習の実施がなされている事例の分析を通じて、発電施設設置における市民団体の役割を明らかにした。分析の結果、市民団体は、事業プロセスを通じて情報や技術の提供を行い事業進行の支援を行っていただけでなく、それ以降の設置事業に対する支援を円滑にする仕組みの構築および管理も行なっていた。環境教育については、市民団体が環境教育を主催するだけでなく、環境教育の担い手となる人材の育成を事業プロセスの進行と並行して行っていることが明らかになった。