著者:小野聡・木村道徳・上須道徳
中山間地域における様々な世代の住民の居住継続意図や地域への愛着が、どのような要因によって規定されるのかを探索的に把握するため、質問紙調査における自由記述回答をトピック解析することによって構造を明らかにした。トピック解析はLDA(Latent Dirichlet Allocation)と呼ばれるベイズモデリングによって行った。その結果、地域への愛着を規定している要因が、高齢者では「トピック:地縁」であるのに対して、若年層では「トピック:自然環境」となっており、地域の意思決定に関わる年齢層と移住者の年齢層との間に認識の乖離が見られることが示された。