The Light and Shadow of ‘Active and Independent Senior’: From Life History of Japanese ‘pre-elderly’,
本稿は、老年観の変遷を向老期男女へのインタビュー調査から論じている。1990年代以降の理想的な高齢者像として「活動的で自立した高齢者」が奨励されてきた。これは、1970年代までのエイジズムに満ちた否定的な老人観を払拭した点において評価される。だが、「活動」や「自立」の強調は、老いに関する集団文化の規範を失った個人に対して、過剰な自立の責任を負わせていることが調査結果として見出されている。
Inter-Diciolinary Press