Ageing and Human Security: Some Conceptual Issues for Formulating New Policy Agenda
本稿は、戦後の日本社会における一連の高齢化政策を、従来の社会保障という概念に加えて、「人間の安全保障」という概念から考察することの異議を提唱したものである。社会的移動の促進や個人化の進展などを踏まえると、高齢化を従来の国民社会における社会保障の枠組みのみで捉えるのではなく、むしろそれを、個々人の日常生活の安全保障の確保というより大きな概念枠組みの一部として発想する必要性が指摘される。
Yonsei - Korea - Keio - Waseda Graduate Student Millennium Symposium