中野香織、松本大吾、「接触順序を考慮したクロスメディア情報処理モデルの検証―マス広告からウェブサイトへの誘導―」
日本広告学会2010年度第3回関東部会研究会、専修大学
本研究では、マス広告とウェブサイトを対象として、それぞれのメディアに対する態度形成、およびブランド態度、購買意図に至る、メディア接触順序を考慮した情報処理プロセスのモデルを構築する。共分散構造分析を行った結果、メディアの順序効果が存在することが明らかになった。つまり、最初に接するメディアは次に接するメディアの態度、およびブランド態度や購買意図へ影響を与えるということである。さらに、多母集団の同時分析によって、最初に接したメディアが異なれば、情報処理プロセスも異なることが明らかになった。