論文

基本情報

氏名 荒川 敏彦
氏名(カナ) アラカワ トシヒコ
氏名(英語) ARAKAWA, Toshihiko
所属 商経学部
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「戦後日本における暦の再編(2)――「官暦」の頒暦状況について」

単著・共著の別

共著

概要

(伊勢)神宮から頒布された本暦・略本暦などの「官暦」に関し、明治から戦 前までの頒暦数について調査した結果を検討した。これまで不明とされていた明治7年から明治22年までの頒暦数を明らかにし、明治初期から終戦時までの頒暦数を通時代的に 概観可能にできたことは大きな成果である。戦前期の頒暦数はおよそ150万から180万 部前後の年が多く、少ない年でも100万部は超えており、暦には大きな需要のあったことが分かる。なかでも、200万部を超える時期が大きく2回ある。明治16年から一枚摺略暦 の発行が自由化され「神宮暦」時代となるが、その直前の明治14年~15年と、昭和16年~ 20年である。とくに戦中期は多く、昭和18年には498万部を記録している。明治初期から中期の頒暦数を明らかにしたことによって、従来は推測の域を出なかった「神宮暦」以前の頒暦数の対人口比の高さを明示することができた。(共著者:下村育代)

発行雑誌等の名称

『千葉商大紀要』

巻・号・掲載ページ(移行用)

第52巻第2号87~99

発行又は発表の年月

201503