「ヴェーバー『倫理』論文の〈生活態度〉論」
ヴェーバーの『倫理』論文の最重要概念を道徳的含意をもつ「生活態度」概念と見定め、外的経験を示す「生活様式」概念との区別を明らかにした。その上で、『倫理』論文における生活態度論の文化史的展開を跡づけた。その際、1914年のカトリックの信仰日記を資料としつつ、「神の帳簿」と「商人の帳簿」がともに特殊な生活態度の涵養に用いられることを歴史的に論証した。
『現代社会理論研究』(現代社会理論研究会)
第15号