全国消費実態調査を用いて消費・貯蓄、貧困、介護サービスの分析を行った。高齢者の所得と介護サービスの分析を担当した。 所得と介護サービス利用の相関をみると、単身世帯では低所得層では低所得ほど利用額が多く、中所得層は所得の影響を受けず、高所得層では正の相関関係があった。一般世帯では収入総額とは正の相関関係があった。貯蓄現在高が介護サービス利用に与える影響についてみると、単身世帯では貯蓄現在高と利用額には相関関係がほとんどなく、一般世帯は貯蓄現在高が多いほど介護サービスを利用する傾向にあった。共著者:和泉徹彦・齋藤香里・白石憲一・卓涓涓 担当:1.2(はじめに)所得と介護サービスの利用(p.66)、2.2(データと分析)所得とサービス利用(p.68)、3.2((考察と結果)所得と介護サービスの利用(pp.71~75)、4.2(まとめ)所得と介護サービスの利用(p.78)