「公務員共済年金の歴史研究-追加費用について(国家公務員の場合)-」
生活経済学会(第22回研究大会) 小樽商科大学
国家公務員共済年金制度について、はじめに過去の制度の統合ならびに改正時における問題点と議論ならびにその結果について分析した。特に「追加費用」に着目し、制度採用から、さらに追加費用の要求基準とその負担方法の推移についてなど、その歴史的経緯を明らかにした。昭和34年から平成16年度までの国家公務員共済年金への追加費用の総額を推計すると13兆7123億円であった。追加費用は既得権であるとも言え、これをさらに尊重するのか、慎重に検討する必要がある。