「『大学における教員養成』のあり方に関する一考察 ―― 神奈川県による2008年度教員志望者を対象とした実践力向上の取り組みを手がかりとして ―― 」
神奈川県教育委員会(県教委)の教員志望者を対象に教員としての実践力向上をねらいとする「実践力向上事業」(事業)を検討し、さらには、この事業から「大学における教員養成」のあり方について考察を試みた。 昨今は神奈川県のように自治体が教員養成事業に関与する動きが活発化しているが、これは本来的には戦後教員養成の原理原則に抵触していると言える。 このような趨向にあって、教員養成教育の責任主体である大学は自らに託されている「大学における教員養成」をいかに果たしていくべきなのか、その立脚点を探った。
『季刊 教育法』(エイデル研究所)
第163号