日本語庵 弐
読売新聞社
・「漆黒の星空」。プラネタリウムを紹介した記事で使われた。漆黒は真っ黒だから、「漆黒の星空」は奇妙だ。こうした誤用、消化不良の表現が目立つ。辞書を引かず、うろ覚えでパソコンのキーをたたくからだ。言われて久しい日本語の乱れを、新聞が加速させてはいけない。「漆黒の夜空にきらめく無数の星」などの対案を示しながら、モグラたたきのような「ヘンな日本語」との戦いを紹介した。