「江戸時代の結婚習俗とそのビジネス性」
本稿はこれまでに行った、近世の浮世絵、日記、絵(画)本、草紙、川柳(雑俳)、婚礼指南書類などの資料渉猟から得た結婚習俗について、それらをビジネスの面から捉え考えたものである。考察を通じて、生業としての仲人業はもちろん、見合いの場所に選ばれた茶屋や婚礼指南書もビジネスであることが分かり、それらが現代のブライダル産業の嚆矢である部分が多いことが理解された。
『千葉商大論叢』千葉商科大学国府台学会
第52巻第2号