時制の交替:英語の現在完了形と単純過去形をめぐって
山内(1995, 1998)およびそれ以降のアンケート調査をふまえ、山内(1996)での考察を検証し発展させた。現在完了形と単純過去形の両者が起こりうる言語文脈的・談話文脈的特徴を同定し、交替可能性の程度も考慮して両者の選択基準の明確化を図った。「交替可能性の高い」用例におけるニュアンスの差も考慮し、現在完了形の「未確定状況との結びつき」という特徴をより精密な形で示している。
『大阪薬科大学教養論叢・ぱいでぃあ』
第24号, 113-147