リメディアル教育を必要とする学習者の自律性養成のための学習支援の統合的研究第1章 日本の英語学習者の学力格差構造について (酒井志延・中西千春・久村研・清田洋一・山内真理・間中和歌江・合田美子)
日本リメディアル教育学会第5回全国大会(千歳科学技術大学、千歳)
リメディアル教育を必要とする学習者像を把握するため、62項目からなる質問紙により学習者の意識調査を行い、英語の習熟度により上位層・中位層・下位層の3グループに分け、それぞれのグループの学習者意識の特徴を抽出した。分析の結果,英語の習熟度で上位から下位になるにつれ,認知方略の使用が稚拙になることが判明した。この差は認知能力を制御するメタ認知能力の成熟度の違いに起因すると考えられる。