「時間圧力が消費者の情報処理行動に及ぼす影響―注文住宅購買者の購買行動データの分析」
時間圧力が情報処理方法や処理量に及ぼす影響、ならびに情報処理意向の違いによって生じる時間圧力の影響の差を、住宅購買者データを使って分析した。その結果、時間圧力は時間量や検討項目総数を減少させる一方で、決断に役立つ分析的項目を維持した。また処理意向が高い場合は同様の結果になるが、低い場合、時間量や処理が容易な感情項目数を増加させ、時間圧力が情報処理の動機となり情報処理を促進することがわかった。
『商学研究科紀要』第64号、29-42頁、早稲田大学大学院