「クチコミにおける文脈効果―聞き手の役割について言語カテゴリーモデル理論を用いた考察―」

日本広告学会第43回全国大会論旨集、65-68頁。（於：駒沢大学）

人は聞き手の態度や知識や信念を考慮して語り方を変えており、聞き手チューニングと呼ばれている。クチコミ場面でも聞き手チューニングが起きるのではないか、聞き手チューニングの方法は言語カテゴリーモデルのルールに則るのではないかと仮定し実証したところ、概ね、仮説を支持する結果が得られた。語り手態度と出来事と聞き手態度が一致する場合、不一致の場合より抽象的に語られる。また、語り手態度と出来事が一致しない場合、内容がネガティブな場合にのみ聞き手チューニングが起きることが明らかになった。