抄訳「製品ベネフィットが製品使用後の消費者感情に及ぼす影響」
『広告月報』第583号、46-48頁、朝日新聞社
商品が有する異なるベネフィットは(快楽的と功利的)使用後の消費者感情やロイヤルティ行動に違いを生じさせるのか、Higgins(1997)の制御焦点理論をベースにその解明に取り組んだ研究の抄訳である。功利的ベネフィットの期待に応えられないと「怒り」を生み、期待を超えると「満足」をもたらす。一方、快楽的ベネフィットの期待に応えられないと「落胆」を生み、期待を超えると「満足」とともに「喜び」をもたらす。喜びを感じた消費者はクチコミを発し、再購買意図を抱くことが実証された。