「全社的な内部統制の評価方法-コントロール・アプローチからリスク・アプローチへ」
わが国の多くの上場会社は、内部統制報告制度が求める経営者評価において、全社的な内部統制をコントロール・アプローチに基づいて評価していると考えられる。しかし、コントロール・アプローチは、十分かつ効率的な評価作業の遂行や、会社の実情に即した内部統制の整備を妨げるおそれがある。本論文は、コントロール・アプローチに代わる新たな評価方法として、リスク・アプローチに基づく全社的な内部統制の評価方法を提案している。
『企業会計』第62巻第2号,108-119頁