「内部統制監査の研究 ―経営における会計責任能力の探求―」
新たな企業会計制度である内部統制監査が、2004年に米国で導入された。しかし、内部統制監査の実務は様々な技術的な問題を抱えており、企業に多大なるコスト負担を課すものとの批判を受けている。本論文では、内部統制監査に関するPCAOBの基準やSECの諸規則の内容を詳しく確認した上で、内部統制報告の意義と内部統制の本質を会計学的及び経営学的に検討している。そしてそれらの考察を通じて、内部統制監査の意義と今後の展望を論じている。
慶應義塾大学大学院商学研究科修士論文