地域情報化と情報ネットワークの展開 -地域情報化の限界とその可能性-
日本産業経済学会 第11回全国大会
開発主義的な地域情報化は、1970年ごろから推進された。そのため、地域企業やそれに関わる地域住民は、政府とベンダーのいいなりに情報化を受け入れざるを得ず、その結果として、それらの情報ツールは地域経済の活性化に直接的に寄与することはほとんどなかった。実際、この流れは、現在もなお続いているのである。本報告では、その限界を、サイモンを手がかりに人間の問題として捉え、サイモンの人間観の批判から本来の地域情報とは何かを検証した。