「ローマ法研究と現在の課題」
ローマ法の特に研究史に焦点を当て、研究史料等について『ユ帝法典』を中心にどのような経緯で編纂され、研究・利用されてきたのか、それらが現在の法生活にどう影響しているのか、中世写本(註釈学派のテキスト)を具体的に示しつつ論じた。古典古代の資料については近時とくにデータベース化が進んでいる点についても指摘し、ミュンヘンデジタル化センターの活動状況を紹介するなど、研究史料の現状についても示そうとしたものである。
千葉商大論叢(第49巻2号):千葉商科大学