(査読あり)「中国の最低生活保障制度の問題点と改善の方向性」
(P225~P245)本論文はまず中国の最低生活保障制度の形成経緯、内容を紹介し、国家が住民の最低生活を保障することを法律で規定した点で従前の社会救済制度と質的に異なると指摘した。つぎに、日本の『家計調査』の分析と項目とをヒントにしながら、中国の家計調査を用いて、都市部低所得層の生活実態を詳しく分析し。最後に、生存権保障の原則に基づき、最低生活保障基準を絶対的な設定法から相対的な設定法に変更する必要があると提言した。
社会政策学会誌 第17号
第17号