中国の貧困政策に対するセオリー評価―文献レビューからみる政策の課題
本稿は中国の低保制度の実施効果を生活およびウェルビーイングの3次元モデル党委枠組みに基づき体系的に検証し、貧困削減のための制度設計の妥当性を検討する、いわゆるセオリー評価を行うことを目的としている。まず評価指標を選定するための理論的な枠組みを提示し、次に既存文献を用いて3次元モデルにおける効果をそれぞれ検証し、最後に今後の課題について指摘した。
埋橋孝文編著『福祉研究入門 政策評価と指標 第2巻―格差と不利/困難のなかの福祉政策』ミネルヴァ書房