「中国における最低生活保障制度の形成、現状および改革の方向性」
本論文は雑誌の「日中韓生活保護改革」という特集論文の一つである。本論文は中国の公的扶助の基軸である最低生活保護制度の発展史を整理したうえで、中国の特徴として、以下の3点を指摘した。第一に、中国では全国統一された最低生活保障基準が存在しないことである。第二に、最低生活保障の受給者にある程度の資産所 有が認められていることである。第三に、受給者は公的医療保険に加入し、また政府が彼らのために民間医療保険を購入したことである。
『Int'lecowk : 国際経済労働研究』