バンドウイルカ新生仔における睡眠行動の発達
日本睡眠学会第39回大会
イルカ類の睡眠は,泳ぎながらの「遊泳睡眠」,静止する「浮上睡眠」「着底睡眠」の3タイプの睡眠行動から構成される.先行研究により,移送や水温変化などの環境要因に応じて,これらの組合せを柔軟に変化させることが明らかになっている.バンドウイルカの新生仔については,出生後しばらくは睡眠行動のほとんどが遊泳睡眠(睡眠行動中の遊泳睡眠の割合は5週後100%,3か月後95.0%)であることを演者らは報告してきた.今回は,新生仔を対象とした観察を継続することで,睡眠行動の発達について明らかにする.